近代洋服の聖地「ロンドン・サビルロウ」の超一流テーラーの技術者として伝統的かつモダンな英国調ビスポークスーツをマスターした当店スタッフによる

フル・ハンドメイド・オーダースーツ

オーダーメイドの分類

最近マーケットで「オーダーメイドスーツ」つまり注文紳士服という意味合いの広告をしている、我々ハンドメイドのテーラと異なるマシンメイドの紳士服店が多く見られます。業界紙及び当店の調査・分析の結果、「オーダーメイド」は以下の3種類に分類されます。

Ⅰフルオーダー(フル・ハンドメイドオーダーとセミ・フルオーダー)

英国ではビジネス戦士に必要なのは、信頼できる秘書(執事)、有能な弁護士・会計士、優秀なホームドクター、そして経験豊富なテーラーと言われています。

フル・ハンドメイドオーダー

お客様の要望を聞き、テーラーがアドバイスする。つまり、お話をしながら注文を受けるので、ハンドメイドで仕立てる注文服を英国では「BE SPOKEN」→「BESPOKE」=「ビスポーク」と呼ばれています。この洋服を仕立てるテーラーが「ビスポーク・テーラー」と呼ばれるようになったのです。
お客様個人だけの型紙(パターン)、体型に合ったデザイン、おしゃれなシルエット、お好みの服地など、すべてのリクエストを一人のベテランの技術者が国際基準である最低50時間のハンドワークを駆使しフルオーダーで実現します
値段は、工賃が15万~20万円位で、出来上がりは中心25万~35万円位となります。

セミ・フルオーダー

近年、一部のテーラー及び紳士服店は、仮縫いまでを自身で行ない、本縫いは一部手縫い(セミ・ハンドメイドあるいはパート・ハンドメイド)でマシンメイド主体の、流れ作業の工場で仕立てるセミ・フルオーダーのお店が多く出現しています。値段は、工賃が3~5万円くらいで、出来上がりは10万~25万円くらいで、服地、工場により異なります。

Ⅱイージー・オーダー

英国では、「MEASURE TO MEASURE」=「メジャー・トゥ・メジャー」と呼ばれます。体に合わせることを目的とし、同型同色のゲージ服と呼ばれる服を、採寸するための型見本として使用しますが、パターン(型紙)はデザイナーではく、工場が起こすので、スタイリッシュさに欠けます。縫製はマシンメイド中心の流れ作業の工場で生産されます。仮縫いがつくこともあります。
難点は同じレベルの職人さんが縫えばいいのですが、技術・経験にばらつきがあると、バランスに欠ける服ができる場合があります。最近では、コンピューターによる設計・生産で、型紙をグレーディングすることにより、縦・横方向の補正を可能にし、工場での量産を実現しています。
値段は、出来上がり3万円~15万円位、服地・工場により開きがあります。

Ⅲパターン・オーダー

英国では、既製服の事を「READY TO WEARE」=「レディ・トゥ・ウエア」と呼び、日本ではこの既製服の別注を「パターン・オーダー」と名付けています。アパレルメーカーのデザイナーがパターン(型紙)を起こすので、「イージー・オーダー」より、ブランドの個性を大切にし、スタイリッシュでシルエットが優先されます。ただ、修正できるのは、袖丈、ウエスト、ズボン丈、裾幅など、縦方向の補正くらいまでで、お客様の体型によっては、リフォームに限界がある場合があります。最近は、上着とスラックスを異なったサイズで別注できる「サイズ・オーダー」も登場しております。
値段は出来上がり3万~20万円位までです。服地・ブランドにより差異があります。

ヨーロッパブランドで、イタリアなどに送って縫製するパターン・オーダーは、「ス・ミズーラ(=あなたの体型に合わせて)」と呼ばれ、30万円以上するものもあります。

フル・ハンドメイドの良さとは

イタリアの著名テーラーを招き研修
イタリアの著名テーラーを招き研修

フル・ハンドメイドの最大のメリットは、仕立て職人の針を押すテンション(強さ)にあります。職人により強さは異なります。イージー・オーダー、パターン・オーダーなどのマシンメイドでは不可能ですが、当店では服地により、例えば、ツイードの様なハードな生地はテンションの強い、ウーステッドのビジネススーツ地は中間の、カシミヤ等のソフトな生地は弱いテンションの職人が仕立てています。
当店の洋服が「軽くて着やすく、型崩れしない美しいスタイリング」と評判の秘訣は、この他店にまねの出来ない職人の起用方針にあります。もちろん、お客様のご希望のスタイルによってもパタンナーと仕立て職人を選定するといった、きめ細かい洋服作りを150年以上、継承しています。

 

当店では、ひとりの職人が丹念に縫い上げる至高のハンドメイドのフルオーダースーツのみを提供しております。
仮縫いと本縫いを合わせると、最低50時間以上(ロンドンの超一流テーラーも順守するインターナショナル・レベル)のハンドワークを必要とします。

・上衣本縫い=ベテランの職人が30時間(うち手仕事28時間)かけ(6万針)丹念に縫い上げています。
・ズボン本縫い=ベテランの職人が17時間(うち手仕事16時間)かけ(3万針)丹念に縫い上げています。

本当に良い注文紳士服とは

・良い服の条件=服地と型紙(パターン)作成・裁断、縫製のハーモニー。これら3つの条件がそろってこそ、最高の風格ある洋服が出来上がります。
・テーラーを選ぶ=テーラーはホームドクターと同様、英国においては王室、貴族の寝室に入ることが許されています。“ファッション・ドクター”と称される所以であります。
ですから、ライフスタイルにあった服装の提案(フォーマルからカジュアルまで)は、非常に大切な仕事であり、お客様のビジネスを強力にサポートします。今日ではプロのスタイリストが注目されていますが、そのルーツは歴史のあるテーラーにあるのです。

プライス(すべてフル・ハンドメイド・オーダースーツ)

1)スーツ上下お仕立て上がり(仮縫付)
中心=30万~40万円(税込)
※キャンペーン価格25万円(税込)より
2)ジャケットお仕立て上がり(仮縫付)
中心=25万~30万円(税込)
※キャンペーン価格20万円(税込)より
3)スラックスお仕立て上がり(仮縫付)
中心=8.5万~9.5万円(税込)

納期

■仮縫い=約7日~10日
■本縫い~お渡し=約10日~14日 ※ハイシーズン時、1.5ヶ月(45日)以上かかるケースもございます。