大阪でテーラーをお探しなら柴田音吉洋服店 | オーダースーツはなぜ高級？品質を支える要素や選び方

・精密な縫製技術

• 生地に適した縫い方の選択
• 均一で美しい縫い目の実現

・立体的な仕立て

• 体型に合わせた立体的な裁断
• 自然な曲線を生み出す縫製技術

・デザインの再現力

• 顧客の要望を正確に形にする能力
• 細部まで美しく仕上げる技術

これらの技術は、長年の経験と研鑽によって培われます。

このような熟練の職人技があってこそ、高級生地の持つ魅力を最大限に引き出し、着心地のよい高品質なオーダースーツを作り上げることができるのです。

精密な採寸と仮縫い

オーダースーツの品質を左右する重要な工程が、精密な採寸と仮縫いです。この工程ではお客様の体型を細部まで計測し、理想的なシルエットを追求します。

まず、採寸では以下の項目を丁寧に計測します。

• 身長
• 体重
• 肩幅
• 胸囲
• 胴囲
• 腰囲
• 股下
• 袖丈

これらの数値をもとに、お客様の体型に合わせた型紙を作成します。

次に行われるのが仮縫いです。仮縫いでは、お客様によっては実際の生地ではなく仮の生地でスーツを作り、お客様に試着していただくこともあります。この段階で、以下のような細かな調整を行います。

• 肩のラインが自然に見えるか
• 胸元にしわができていないか
• ウエストのフィット感は適切か
• 袖丈や裾丈は好みの長さか

仮縫いを通じてお客様の体型や好みに合わせた微調整を繰り返し行うことで、理想的なフィット感を実現します。

この精密な採寸と仮縫いのプロセスにより、既製品では得られない完璧なシルエットと着心地を実現できるのです。オーダースーツならではの魅力が、まさにこの工程にあるといえるでしょう。

細部へのこだわり

オーダースーツの品質を支える重要な要素の一つが、細部へのこだわりです。一見些細に思える部分こそ、着心地と耐久性を大きく左右します。

まず、ボタンホールの縫製に注目しましょう。手縫いで丁寧に仕上げられたボタンホールは、見た目の美しさだけでなく耐久性も抜群です。ジャケットの開閉を繰り返しても、ほつれにくく長持ちします。

次に、襟の作りにも細心の注意が払われています。襟の形状や角度は、着用者の体型に合わせて微調整されます。これにより自然な立ち姿勢が実現し、スーツ全体のフィット感が向上します。

ポケットの縫製も品質を左右する重要なポイントです。内ポケットは、中身が落ちないよう深さと角度が計算されています。外ポケットは、使用頻度に応じて補強糸を入れるなど、細やかな工夫が施されています。

裏地の選択も品質に大きく影響します。体型や用途に合わせて、最適な生地を選択します。

さらに、縫い目の処理や仕上げのアイロンがけまで熟練の職人の技が光ります。これらの細部へのこだわりが、着心地のよさと長年使える高品質なスーツを生み出すのです。

季節別の生地選びも重要です。

• 春：ウール・シルク混紡など
• 夏：ウール・中黒モヘア、リネン、コットンなど
• 秋：ウール100％など
• 冬：カシミヤ、ツイードなど

目的や季節に合わせて適切な生地を選ぶことで、快適で見栄えのよいスーツ姿を演出できます。

体型に合わせたデザイン

オーダースーツの大きな魅力は、お客様一人ひとりの体型に合わせて最適なデザインを提案できることです。体型の特徴を活かしつつ、気になる部分をカバーするスタイリングが可能です。

例えば、以下のような体型別のデザイン提案が考えられます。

・がっしりした体型の方

• ジャケットは少し長めにし、縦のラインを強調
• スラックスはストレートシルエットで脚長効果を演出

・スリムな体型の方

• ジャケットは短めにし、横幅にゆとりを持たせる
• スラックスはテーパードシルエットでスタイリッシュに

・身長が低めの方

• ジャケットの丈を短くし、ボタンの位置を高めに
• スラックスの裾幅を細めにして縦長効果を出す

さらに、ディテールの選択でも体型をカバーできます。

プロのテーラーはお客様との対話を通じて体型の特徴を把握し、理想のシルエットを実現するデザインを提案します。また、試着や仮縫いの段階で微調整を行い、完璧なフィット感を追求します。

このように、オーダースーツは単にサイズを合わせるだけでなく、お客様の体型や好みに合わせて最適なデザインを創り出すことができるのです。

予算と価値のバランス

オーダースーツを選ぶ際、予算と価値のバランスを取ることが重要です。高品質な生地や細部へのこだわりは魅力的ですが、予算オーバーにならないよう注意が必要です。

・優先順位をつける

毎日着用するビジネススーツなら耐久性を、特別な場面用なら見た目の華やかさを優先するなど、使用頻度や目的を考慮して重視する要素を決めましょう。

・生地選びでコストを調整

生地の質はスーツの価格に大きく影響します。高級素材にこだわりつつ、他の部分でコストを抑えるなどの工夫ができます。

・オプションの取捨選択

裏地の素材やボタンの素材など、細部のオプションを吟味します。必要不可欠なものと、あれば嬉しい程度のものを区別し、取捨選択しましょう。

・長期的な視点で考える

安価な既製品を頻繁に買い替えるよりも、良質なオーダースーツを長く使うほうが結果的にコスト効率がよいケースもあります。耐久性や手入れのしやすさも考慮に入れましょう。

以上のポイントを意識しながら選択することで、予算内で最大限の価値を持つオーダースーツを手に入れることができるでしょう。