我々柴田音吉洋服店のようなハンドメイドのスーツを提供するテーラーがいる一方で、一部手縫いで、マシンメイド主体のテーラーやオーダースーツ店も多く存在しています。両者の違いは、一体どういった点にあるのでしょうか?
下記では、オーダースーツにおけるハンドメイドとマシンメイドの違いをご紹介します。また、スーツをオーダーするメリット・注意点、ハンドメイドスーツの店選びのポイントもお伝えします。
オーダースーツにおけるハンドメイドとマシンメイドの違い
ハンドメイドとマシンメイドは、どちらも服を作る方法であることは共通していますが、「手縫いをするか否か」という点において違いがあります。
ハンドメイドは、手縫いによって服を仕上げる方法のことを指します。一方、マシンメイドとは、ミシン主体で仕上げる方法のことです。
昔は、オーダースーツといえば職人が手縫いで作業をして仕上げるのが主流でした。しかし、コンピューターが進化した結果、現代ではマシンメイド主体のオーダースーツも多く見かけます。
マシンメイドは、ハンドメイドよりも安く短期間でスーツを仕上げることができます。しかし、マシンメイドでは、一人ひとりの体にジャストフィットしたスーツを縫製するのは難しいでしょう。スーツを縫う際、マシンメイドの場合はテーブルに生地を置き、表・裏を同一の寸法で縫ってきます。
一方、ハンドメイドの場合、表と裏の寸法差を考慮して縫うことはもちろん、アイロンを用いて生地をクセ取りしつつ仕上げます。人間の体は、板のような形ではなく曲線で構成されているものです。ハンドメイドであれば、スーツを曲線の帯びた立体物として仕上げられるため、人間の体にジャストフィットします。
スーツをオーダーするメリット
既製品ではなく、オーダースーツを選ぶ方がいるのはなぜでしょうか?
理由としては、以下のようなメリットがオーダースーツにはあるからです。
自らのこだわりを反映できる
既製品のスーツですと、すでに完成している製品の中から選んで購入することになるため、自らのこだわりを細やかにスーツに反映させることはできません。
しかし、オーダースーツであれば、色、生地、ボタン、カラーのデザイン、ポケットの形状など、あらゆる点を自らの好み通りに仕上げることが可能です。
体に完全にフィットする
既製品のスーツは平均的なサイズで作られているため、すべての人の体にジャストフィットするわけではありません。
対して、オーダースーツは個人ごとの体型・サイズに合わせて仕上げるため、その人の体にフィットするのです。他にはない着心地を実現できるのが、オーダースーツの強みであり魅力です。
長持ちする
体にジャストフィットしていないスーツは、サイズが合っていないせいで、股下・脇の下がこすれるなどの問題が起きやすく、スーツに負荷がかかります。
オーダースーツは、それぞれの体に合わせて仕上げているため、スーツに無駄な負荷がかからず長持ちします。また、上質な生地を用いることはもちろん、丁寧に縫ってあるため、既製品のスーツよりも丈夫なものが多いです。
スーツをオーダーする際の注意点
スーツをオーダーする際は、以下の注意点を覚えておきましょう。
お渡しまでに約20日~1ヶ月要します
ハンドメイドのオーダースーツは、最初から最後まで職人の手で丁寧に仕上げるものです。そのため、スーツをお渡しするまでお時間を頂戴することになります。
柴田音吉洋服店の場合ですと、国際基準である手仕事に最低50時間以上費やし、仮縫いに7~10日ほど、本縫い~お渡しまでに10~14日ほど時間をかけて仕上げていきます。ハイシーズンの場合は、お渡しするまでに1.5ヶ月以上かかってしまう可能性もあります。
すぐにご提供できないのは、外注加工せずに当店の職人の手でお客様に満足していただける最高のスーツを提供するためです。ご依頼の際は、その点ご了承ください。
基本的に返品は不可
注文者の体にジャストフィットするように仕上げているオーダースーツは、他の方に提供することができません。そのため、「スーツがいらなくなったので引き取ってほしい」といったご要望をお受けすることはできないとお考えください。もちろん、サイズが合わないなど、オーダースーツを提供する側に問題がある場合は、補正対応させていただきます。
ハンドメイドスーツのテーラー選びのポイント
ハンドメイドスーツのテーラー選びをする際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
製作にかかる費用
ハンドメイドスーツの値段は、お店ごとに異なります。既製品よりも高額なハンドメイドスーツを購入するからこそ、いくらかかるのかをしっかりと調べておくことがおすすめです。
納品までの期間
基本的にオーダーメイドは、注文から納品までそれなりに時間がかかるものです。しかし、実際にどのくらい時間がかかるかは、お店ごとに異なります。スーツを着たい日までに仕上がるかどうか、事前に問い合わせるようにしましょう。
相性
スーツをオーダーする場合、注文者とテーラーは二人三脚でスーツを仕上げていくことになります。理想的なスーツを手に入れるためには、テーラーとの相性も重要です。互いに意思の疎通が上手くいくまで、十分に時間の余裕を持ってください。
大阪周辺でハンドメイドのスーツをお求めでしたら柴田音吉洋服店
こちらのページでは、ハンドメイドスーツに対する理解が深まる情報をご紹介しました。 せっかくスーツをオーダーするなら、細部までこだわりたいところです。
神戸にある柴田音吉洋服店では、ハンドメイドスーツのご依頼を随時受け付けています。上質なスーツは、着るだけで周りに良い印象を与えられます。生地やボタンの素材・種類・質など仕入れからこだわり、それぞれのライフスタイルやご希望に合わせてスーツをご提案いたします。ご依頼の際は、ご希望を詳しくお聞かせいただければと思います。神戸や大阪でハンドメイドスーツの仕立てでしたら、ぜひ柴田音吉洋服店へお越しください。
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